ゴルフクラブを購入するとき、シャフトのフレックス(硬さ)は気にする人は多いけど、トルクを考えて購入している人はそれほど多くはありません。
トルクとはシャフトの「ねじれ」を数値で表したものです。
今回はシャフトのトルクについて考えてみましょう。
飛距離が落ちたと悩む前に、あなたのスイングに合ったシャフトのトルクを見つければ、今の飛距離よりも20ヤード以上も伸ばせる可能性があるのをご存知ですか?トルクとはシャフトがねじれる角度の度合いを数値化したもので、例えば、3.0と5.0を比較すると‥‥5.0の方がねじれやすい(トルクが大きい)シャフトとなります。
計測するにはシャフトトルク測定器で、ある一定の負荷をかけた時にシャフトが何度ねじれるかを数値で表しています。
では、シャフトのトルクがどのようにスイングに影響するのでしょうか。
よく例えられるのが「トルクというのは車のハンドルの遊びのようなものである」とよく言われています。
つまり、スイングの安定しない初心者ゴルファーは手が余計な動きをしてもてヘッドはあまり動かないということです。
逆にトルクが小さい値ですとヘッドは敏感に反応しますので上級者にとってはヘッドを操作しやすいということになります。
シャフトのトルク5つの点
トルクの分類
トルクの分類には次の7種類あります。
1:超小さい
2:かなり小さい
3:やや小さい
4:平均的
5:やや大きい
6:かなり大きい
7:超大きい
トルクが大きいクラブ
いわゆるアベレージゴルファーであれば、ある程度トルクが大きいほうが球のつかまりが良く、安定して飛ばすことができます。
これは、スイングのトップでねじれが生じ、ダウンスイング初期ではさらにそのねじれが大きくなります。
インパクトの瞬間では、大きくねじれた方向と反対方向にねじれが戻った時に玉をつかまえます。
この時、シャフト自体のしなりの戻りとあいまって、玉に大きな初速を与えることになります。
特にレディス用のクラブでは柔らかいシャフトで、トルクは6~7といった値となっています。
男性でも高齢者の方や、非力な方は5以上のトルクのクラブを選択するとよい結果が出ることが多いようです。
特にヘッドスピードが42m/sまででスライスしやすいゴルファーには、トクルが大きめのシャフトがお勧めです。
トルクが小さいクラブ
ヘッドスピードが速い上級者や、力任せに打つ若いゴルファーにはトルクは小さめのシャフトがよいでしょう。
ヘッドスピードが速いとトルクが小さくてもシャフトのねじれが生じやすくなるのでの説明と同じような効果がでて玉の捕まりをよくします。
また、平均的なヘッドスピードでもフックで悩んだり、玉に勢いがないと感じているゴルファーは今のシャフトのトルクより大きいものに変えると案外と悩みは解決するかもしれません。
インパクトの瞬間に、バックスイングで生じたねじれがいかにタイミングよく戻るかで球筋と玉の勢いが決まります。
シャフトの硬さとの関係
同じシャフトの硬さであれば、トルクの違いがどのよう感じるのでしょうか。
実際に振ってみると多くの人はトルクが大きいほうがシャフトが柔らかく感じるという結果が出ています。
「ねじれ」を「柔らかさ」と勘違いする傾向にあるようです。
いずれにしても、シャフトのトルクだけではあなたに適したクラブが決まるというものではありません。
市場ではシャフトの硬さによってトルクの設定にある程度の傾向があります。
従来から硬いシャフトほどトルクの値が小さいく、柔らかくなるほど大きくなります。
しかし、最近の技術の進歩により、硬いシャフトでトルクの大きめのものも発売されています。
ヘッドスピードとの関係
ゴルファーのタイプによって適正トルクは異なりますが、平均的なヘッドスピード42m/sのゴルファーの場合、球を曲げたくない人はトルク3.5以下のシャフトを、球をつかまえて飛ばしたいなら3.5以上のものを選ぶといいでしょう。
ただ、ヘッドスピードだけでトルクを選択することはできないことはこれまで述べてきたとおりです。
シャフトの他の要素も関係してきますので、機会があればいろいろな設定のクラブを振ってみることです。
いかがだったでしょうか?
ゴルフクラブ選びはスコアに直結します。
シャフトにはいろいろな要素がありますが、その中の一つにシャフトのトルクがあり、その数値によって球筋は変わってきます。
最近では、ゴルフはシャフトで決まるとも言われています。
みなさんも自分なりにシャフトの研究をしてトルクの値がどのように影響するのか、硬さのとの関係はどのようなものかがわかれば自分のスイングに合ったシャフトを見つけることができると思います。