1400年代にゴルフクラブの原型が作られ始めて以来、今日までに実にさまざまなゴルフクラブが登場してきました。
日本でも1928年には作られるようになりましたが、その歴史は、開発技術者の絶え間ない努力の軌跡とも言えます。
外国製ばかりでなく日本製にも、名器と呼ばれるゴルフクラブも現れました。
では、その中にアイアンの名器というのはあるのでしょうか? あるとすれば、それはどのようなアイアンを名器と呼ぶのでしょうか?
ゴルフ歴の長いゴルファーばかりではなく、それほど長くない人でも、最近ではゴルフクラブの名器に興味を持っている人が増えています。
アンティークとしてコレクションをしたいと思う人ばかりでなく、実際に自分で使ってみたいと思い探している人もいます。
また、名器とはどんなものなのか知りたがっている若い人もいます。
ある程度、腕に自信がついてきた人の中には、名器と呼ばれるアイアンを試してみたい、使いこなしてみたいと思っている人もいれば、まだ初級者にも関わらず、果敢に名器にトライしたいと考えている人もいるようです。
名器と呼ばれるものには、ゴルフ全盛時代の物もあれば、古い年代物の名器もあります。
そんなクラブの中には、アイアンの名器もあるのでしょうか? ほんとうに名器と呼ばれるアイアンとは、どんなアイアンでしょうか? また実際に名器を選ぶコツはあるのでしょうか?
アイアン名器5選
これぞ名器
ゴルフブーム時代、当時ゴルファーたちの憧れともなったメーカーのアイアンの名器には、スポルディングの赤トップ、マクレガーのVIPやウイルソンのスタッフなど。
国産ではかつて中島プロの最初のモデルであるミズノのTN87や尾崎3兄弟の最盛期に作られたB/Sの名作MTNⅢの名がよくあげられます。
いまだに使用している人もいれば、希少価値があるとして大事にしまっている人もいます。
自分にとっての名器
ゴルフを始めたばかりの頃は打球が安定せず、どこに飛ぶかわからないといったような時に助けになるアイアンも名器と言えるかもしれません。
お薦めのアイアンがあってもやはり、自分にとってよく飛ぶ、真っ直ぐに打てるなど、ショットが良くなるような自分に合ったアイアンでなくてはいけません。
自分に合ったものを選びましょう。
それが自分にとっての名器です。
ある人は、キャロウエイが良いと言い、ある人はミズノであったり、リンクスだと言う人、またレアなベン・ホーガンであると言う人もいます。
ですから人それぞれによって名器が異なるということです。
製法による名器
アイアンの製法には、大きく分けてフォージド(鍛造)とキャスト(鋳造)、最近のハイブリッドを入れると3種類の製法に分類されます。
その他にもそれらの中間的な素材のものも出ています。
フォージド・アイアンは、軟鉄を刀のように中型に流し込み、叩いて作るので手作り感があると言えます。
打感が柔らかく、これで打つのに慣れると鋳造のものが打てないと言う人もいます。
キャスト・アイアンは、鍛造ではできない複雑な形を低コストでできるというメリットがあります。
広いソール幅でスイートエリアの大きいキャビティー・バッグの低重心クラブの量産に適していたことで、長年にわたって人気を維持しています。
またハイブリッド・アイアンは、重さの違う金属を配合したり、樹脂などの素材を組み合わせて、打感やヘッドの重心位置を変えたりできる特徴があります。
スペックから見た名器
どんなクラブでもそうですが、アイアンもまたスペックによって変わってきます。
ロフト、ライ角、フェースの長短、重心の高さ、距離、バウンズ角なども必ずチェックしておきましょう。
自分に合ったアイアンを選ぶためにも大切です。
またゴルフショップで試打をさせてもらい、納得のいくアイアンを選ぶようにしましょう。
自分に合ったものが、一番の名器です。
重量から見た名器
クラブの重量は、シャフトやヘッド、グリップなどの素材や太さ、重さによって変わります。
カーボンや軽量のスチールシャフトが最近出回っています。
またスイング時のフィーリングは総重量や、スイングウエイトにも影響されます。
それらのことを考えて、自分に合ったアイアンを捜しましょう。
購入時はゴルフショップで試打をして買うのはもちろんですが、こだわるなら、オーダーメイドで作ってもらうのも一つの方法です。
どのようなスペックにするか、相談しながらできるという利点もあります。
また自作で自分のスペックに合ったクラブを作る人もいます。
出来上がったアイアンが自分のスイングに合って、飛距離を伸ばしたり、スコアアップにつながるなら、それこそが、自分にとって本当の名器と言えるでしょう。
いかがだったでしょうか?
アイアンの名器を選ぶポイントは、名器の用い方にもありました。
アンティークのコレクションとするなら、レアなものや、希少価値のあるものを選べば良いのですが、自分が使うなら選ぶ名器も変わってきます。
使いたい名器のアイアンの特徴を知り、自分に合ったスイングができるようにスペックにもこだわりましょう。
使いやすく、目的通りのショットやスコアアップにつながるものが自分にとっての名器です。