ドライバーはたいして飛ばないのにスコアはいつも80前後、時々ミスもするのに上がってみれば大叩きしていない、ゴルフ仲間にそんな人、いませんか。
ゴルフ初心者から見れば手品でも使っているのでは、と勘繰りたくなりますね。
実はゴルフ上級者には共通の特徴があります。
それはパターを含むショートゲームが上手い、ということです。
パターでゴルフのスコアが良くなるとはどういうことなのでしょう?
ゴルフには「ドライバー・イズ・ショー、パット・イズ・マネー」という言葉があります。
ゴルフでは300ヤードのビッグドライブも30センチのパットも同じ一打です。
その一打にしのぎを削るプロのゴルフ・トーナメントで稼ぐためにはショートゲーム、特にパッティングこそが勝負の分かれ目になるんですね。
パターの基本くらいはしっかり理解しておきたいところです。
パターには押さえておきたいポイントがいくつかあり、それらの中には確かにパター上達の秘訣も見え隠れしています。
それをこれからじっくり見て行きましょう。
パターでゴルフを制す5つの事
パターの形状を知る
パターのヘッドには実に様々な形状があります。
そして流行りすたりはあるものの古いモデルだから使えない、というものはありません。
まず注目すべきは形状よりも「フェースバランス」か否かという点です。
パターを平らなテーブルの端の方に、ヘッドが空間にはみ出すように置いてみて下さい。
手をふれずに安定している状態で、フェース面が真上を向くものをフェースバランスと呼びます。
斜め上や横を向くものもあります。
パターのストロークの最中にフェース面が常に進行方向を向き続ける傾向が大きいものがフェースバランスタイプです。
大型のマレットでフェースバランスだと安定感抜群で、少々芯を外しても直進性が高くなります。
対照的にL字タイプですと、フェースバランスではなくヘッドも小さいので安定感は小さいです。
このパターは微妙なフィーリングを要求されますので上級者向きといえましょう。
パターの長さとアドレス
ゴルフでは自分に合った道具を選ぶのが基本です。
自分に合った長さを知るには、まず平らな地面でパターをライ角通りにセットしヘッドの真上に目の位置がくるようにアドレスします。
この時グリップエンドが短すぎたり余ったりしなければ適度な長さです。
なお、左手は真下にだらりと垂らし、そこからスムースにパターが動かせる位置に多少動かす程度です。
手首が肩より前に出過ぎたり胴体に近づきすぎたりしないようにしましょう。
パターに悩んでいる人に多いのが、手首が胴体に近すぎ、と目がヘッドの真上より前に出ている、の2点です。
人が見ればすぐわかるポイントなのでチェックしてもらいましょう。
簡単に直せますし、これだけでパターが見違えるようになります。
パターの練習
毎週のようにゴルフ練習場に行き、いつも300球打つような熱心なゴルファーでもパターの練習は全然していないという人は多いです。
周りがしていないことをやれば差がつけられるのにもったいない話です。
ゴルフ上級者ほどパターの練習をしています。
アベレージゴルファーはふだん練習していない分、やれば上達も早いのでゴルフがもっと楽しくなります。
芝を知る
基本はベントとコーライの2種類です。
コーライは芝目によって曲がり易いのが特徴です。
また海沿いのゴルフ場だと海に向かって曲がり易くなる場合もあります。
雨の時は半日でも芝はかなり伸びて重くなります。
このような時、あまり被せ(ハンドファースト)すぎると転がりが悪くなりますので注意が必要です。
パターにもロフトがあってボールを浮かせてくれる事を知っておきましょう。
パターの重要性を知る
チップインは別として、各ホールをフィニッシュするのは普通はパターです。
ですからどうしても次のホール、次のゴルフにひきずってしまうのがパターです。
ティグラウンドに立った時、ゴルファーはパーオン出来なかった事より3パットした事をよく憶えているものです。
ゴルフは心理ゲームだとよく言われます。
パター上手な人は、直近のミスほど忘れ難いという人間の心理を逆手に取っていると言えます。
いかがだったでしょうか?
「どんな人でも250ヤード飛ばせるドライバー」と「どんな人でも30センチが絶対入るパター」、どちらを作るのが難しいか、10社以上のゴルフメーカーの開発担当者に質問したことがあります。
答えは10社とも「パターの方が難しい」でした。
パターとはそれほど奥が深いものです。