ゴルフでコースを回る際に、一日に何度もお世話になるパター。
パターの出来次第で、スコアはがらりと変わります。
パット数を少なくすることは、ゴルフのスコアアップになくてはならない重要な条件です。
どんなコースでも必ず使うこのパター。
意識すべき打ち方を考えてみました。
パターの打ち方で意識すべきポイントには、どのようなものがあるでしょうか?
パターは実際のゴルフスコアの実に4割近くを占めているそうです。
ベテランも初心者も、パターを制する者はゴルフを制すと言っても過言ではありません。
どんなゴルファーにとっても無くてはならないパターですが、形はどのようなものがあるでしょうか。
そして、ウッドやアイアンとは同じグリップはしませんが、その握り方、構え方、打ち方の基本をもう一度、見直すことにより、更にパターの効果が高まり、スコアアップにつながるでしょう。
また、パターの打ち方で意識すべきポイントにはグリーンの傾斜の読み方もあります。
パターを使ってグリーンの傾斜を読む方法の一つをご紹介します。
そして、良いスコアが目前のときに、割と近い距離のパッティングの打ち方で緊張してしまうことがありますが、その緊張を少しでもほぐす方法、そのために行っておくとよいトレーニング方法も是非試していただきたいと思います。
パターの打ち方6つの方法
パターとは
パターとは主としてパッティンググリーン上で使用されるためにデザインされた、ロフト角が10度以下のゴルフクラブです。
パターにも大型ヘッドのもの含め、いくつかの形があります。
ピン型、L字パター、マレット(かまぼこ型)タイプ、そしてシャトがどのようにヘッドに接続されているかによっても型が変わってきます。
だいたいのパターはシャフトよりもフェースが後方にくるのですが、センターシャフトと呼ばれるものは、フェースがシャフトと一直線になっています。
形の違いにより利点、欠点があります。
初心者は基本的な形であるピン型がおすすめです。
その後は打ち方や打感、転がり方の好みで様々なパターを試打し、選ぶとよいでしょう。
握り方
パターの打ち方を左右する握り方、グリップと言いますが、その中で最も一般的なのが逆オーバーラッピング・グリップと呼ばれる、右手から握り、その上に左手の人差し指が乗るように握るものです。
右手が左手の上に来る形のオーバーラッピング・グリップをするプロもいます。
さらに、左手が下で、右手がグリップエンドにくる形の逆ハンド・グリップも多くのゴルファーに採用されています。
さらに、クロー・グリップと呼ばれる、右手がペンを持つように左手の下にくるスタイルも見られるようになっています。
クロー・グリップは左手は普通のグリップと同じように握り、その下に来る右手が下から握らず、手の甲を上にしてグリップするところが特徴です。
さらに、最近は中尺や長尺のパターを使う人も増え、パターの握り方も様々なスタイルがあります。
そうした中から、自分にとって最適な打ち方、握り方を身に付けるために、様々なスタイルで練習してみるのもよいでしょう。
構え方
いよいよ打ち方です。
まずは前傾姿勢をとります。
背中は丸めません。
そのためには前傾姿勢をとる際に足の付け根から上半身を前傾させるようにします。
お尻を少し後ろに突き出すようにするとできます。
少し膝を曲げましょう。
前傾姿勢をとったら、腕をぶらんと垂らします。
この打ち方で腕の自然な動きを邪魔することなく打つことができます。
両手の位置は、アドレスした際に左足太ももの内側の前にあるように構えてみると、まっすぐにパターの打ち方ができます。
パターの打ち方の基本
パターの打ち方の基本は、肩、腕、手を動かすことによって パターヘッドの動きを コントロールし、ボールを転がすことです。
肩、腕、手をどのように使うかが大切になってきます。
一般的には肩を振り子のように動かすのが、パターの打ち方といわれています。
腕や手に頼ると軌道がぶれやすいのです。
両肩を振り子のように、ほうきで掃くようにをイメージします。
まず、目とボール、そしてカップが 一直線になる所にボールを置いて構えることが重要になります。
そして、テイクバックの大きさと フォロースルーの大きさを ほぼ同じにすることがパターの打ち方には大切で、ゆっくりとしたテンポでボールを打つことができます。
どちらかのバランスが崩れても、手元に力の入る打ち方になってしまいます。
この時の、肩、腕、手の使い方は、肩の動きを重要にしつつ、腕と手の動きを調和させていくことです。
腕と手の力だけの打ち方は避けましょう。
プラムボブとは
プロや上手な人がパターをまっすぐにしてグリーンの傾斜を読んでいる風景を見たことがある人も多いと思います。
これは、プラムボブと呼ばれ、垂直にしたパターでカップとボールの間の傾斜を測っているのです。
一般的にはカップとボールを結んだ後方線上に立ち、片手で垂直にしたパターを持って、もう一方の手でヘッドを動かし、ボールとカップを隠します。
手を離してパターがどちらかに動いたなら、ボールはそちらへ曲がります。
L字パターやピン型はあらかじめ垂直になる向きを自分で覚えておく必要があります。
傾斜がわかったら、その後の打ち方が安定する練習方法です。
まず、右手の感覚を生かして打つために、右手一本でストロークしてみます。
左手は添える感じにするだけでタッチや方向性が良くなります。
次に右肩を前に出さずにストロークします。
頭を残すイメージで右肩を前に出さない打ち方を練習しましょう。
メンタル強化
実際のゴルフプレーの際に、あと少しの距離のところで、緊張によりパターの打ち方が変化してしまうことがあります。
そんなときは、ボールとカップをぱっと見て、ボールの転がる場所、距離を感じて、その通りにできる能力である「体内距離感」というものを作っておくと、緊張もほぐれて、いつも通りの打ち方をすることができるでしょう。
その「体内距離感」を作るトレーニング方法です。
まず、普段からインパクトの感触やボールが転がっていくスピードをイメージできるようにしておきます。
そして実際の場面で「体内距離感」を呼び起こすには最初にウォーミングアップとして何も考えずにグリーンの端から端まで、6個売って転がします。
だんだんと6個のボールが集まるようになってきたら、次にボールを3個使って、体内距離感を作ります。
1球目は目標を見てから打ち、2球目3球目は1球目と同じ距離を転がすつもりで目標を見ずに打ちます。
この練習を経てから、カップの周りにボールを6個置き、1球ずつ丁寧にカップインさせます。
1球ごとに体内距離感を出すことを意識します。
グリーン周りでこの練習をすると、実際のプレーでのパターの打ち方も安定してくることでしょう。
いかがだったでしょうか?
パターには、その形によって種類がいくつかあり、それぞれに利点と欠点があります。
パターは他のウッドやアイアンとはまた違った持ち方、構え方、打ち方があります。
パターを使う事によってその芝の傾斜も読み取る事ができます。
よいスコアが目前になったときはどうしても緊張してしまって距離感がつかめなくなってしまいがちですが、そんなときのために日ごろから距離感を体感でつかんでおくトレーニングを行うことが重要です。