ゴルフの醍醐味といえば、ドライバーショット。
ボールが芯に当たって、まっすぐ飛んでいく姿をみるのはこのうえなく爽快な気分です。
ゴルフのクラブを大まかにわけると、ウッド・アイアン・パターの3種類です。
パター以外、基本的には同じ打ち方で良いのですが、その中でもドライバーの打ち方だけ、他のクラブよりほんの少しコツが必要なのです。
なぜドライバーには、打ち方のコツがいるのでしょうか?
ドライバーは、ゴルフクラブの中で一番シャフトが長いクラブで、ロフト(フェースの傾斜のこと)の角度が少ないクラブです。
ドライバーのシャフトは44センチ~47センチぐらい、ロフトは10.5~11度ぐらいになっています。
他のクラブと比べてみます。
例えば7番アイアンですが、メーカーによって違いはあるものの、35インチ前後ぐらいのシャフトの長さ、30度前後ぐらいのロフト角になっています。
ドライバーのように長いシャフトは他のクラブより、振り遅れも出やすいです。
サンドウェッジやピッチングウェッジの様に角度があればフェースに乗せてすくうようなイメージでボールがあがるのですが、ドライバーは角度が少ないため、そういった打ち方は出来ません。
それでも、ドライバーが得意でアイアンが苦手というゴルファーもいらっしゃいます。
どのような打ち方をすればドライバーを上手く打てるのか・・・、ドライバーの打ち方のポイントをいくつかあげてみます。
ドライバーの打ち方6つのポイント
立つ位置
これはどのクラブにも大事なのですが、目標設定という点で、ドライバーの打ち方には必須です。
いったん後ろに下がり、ボールの飛ぶ方向をイメージします。
自分なりの目印を作り、ボールの飛球のイメージに平行に構えます。
ボールブランド名を目標に向けるようにすると効果的です。
しかし目標物ばかり気にしていると、平行に構えているつもりでも体が右を向いたり、左を向いたりしてしまいます。
ティーアップ
ドライバーのティーアップはボールがヘッドより半分くらい出ているぐらいが理想です。
少し高めに設定したほうが、ボールが上がりやすいのですが、あまり高くしすぎるとテンプラが出やすい打ち方になってしまうので気をつけます。
打ち方としては、ティーまで振り払うイメージで打つと良いです。
打った後は必ずティーを抜くのをお忘れなく。
グリップ
グリップは両手のナックルが2つほど(左手は特に)見えるように握ります。
ほどほどの加減でグリップが緩まない程度に、そして全部の指ではなく中指・薬指・小指で柔らかくしっかりと握ります。
グリップは左手がメインです。
グリップが緩むとスイングも影響され、打ち方も変わります。
グローブはゆる過ぎず、どちらかというとフィット気味のグローブがグリップしやすいです。
アドレス
ドライバーのスタンスは肩幅ぐらいを目安に、広く取ります。
基本はシャフトの長いクラブは広く、短いクラブは狭く取ります。
ボールの位置は左足のかかとの延長線上にくるようにします。
正しいグリップで握ったクラブをボールにセットします。
クラブは少し浮かせてアドレスしたほうが打ちやすいです。
そして右足にいつもより多めに体重がかかるようにします。
シャフトが長いため、アイアンの構えよりもフラットな構えになります。
アドレスをきちんととることで打ち方も変わってきますし、ボールの行方にも多大な影響があります。
まずは番の打つ方向の設定と、アドレスをしっかり自分で決めることが大切です。
スイング
広めに取ったスタンスで、右足に体重を移動して、ゆっくりとテイクバックします。
右足で踏ん張り、ひねった体を反動で振りほどくようにダウンスイングに入ります。
あくまでも自然に振りほどいた延長にボールがあって、そこにヘッドが下りてくるというイメージです。
ダウンスイングに入り、徐々に左足に体重が乗っていき、自然に右手首が返ってインパクト、そして体は目標の方に向かいフォロースルーという形になります。
インパクトからフォロースルーは左脇をしめます。
フィニッシュは左足に体重が完全に乗り、グリップは左耳の横まで来ます。
このとき、当てに行ってしまい、肩や手に力が入ると、軸がぶれたり、ダフったりする打ち方になってしまいます。
上体を緊張させないような打ち方をすることで下半身が安定してスイングの軌道をキープしやすくなります。
番外編
ドライバーは、ティーショットだけと思われがちですが、実はフェアウェイウッドとして使う(直ドラ)と打ち方もあります。
アマチュアの方はなかなかされないと思いますが、プロの試合を見ているとたまにそういう打ち方をされているプロをお見かけすることがあります。
いかがだったでしょうか?
ドライバーの打ち方には、他のクラブとは違ういくつかのポイントがあります。
ドライバーの効果を十分に出し、スコアの結果に反映するためには、まずドライバーでナイスショットをすることです。
ゴルファーは誰しも、安定したドライバーショットを打ち、少しでも遠くに飛ばしたいそう願っていることでしょう。
以上、小さなコツではありますが一つずつをおろそかにしないことがドライバーの打ち方にはとても大事です。