ゴルフの楽しみの一つに、ドライバーをフルスイングしてボールを飛ばすことがあります。
ドライバーを思い思いにスイングして飛距離を競うのが「ドライビングコンテスト」ですが、ドライバーで真っ直ぐ遠くへ飛ばすコツはどこにあるのでしょう?
ドライバーとは約1メートルの細長い棒切れの先端の塊をスイングして、小さなボールを打つのですから長い分だけドライバーは難しいのです。
しかしこのドライバーも、シャフトもヘッドの素材も最先端機能素材へと容積を大きくしながら進化してスイングしやすくなり、さらに最近ではフェースアングルやロフト、重心位置までも変えられる、自分のスイングに合わせられる様々な可変機能が備わったことにより以前よりもさらに「まっすぐ、遠くへ」飛ばせる可能性が増してきました。
これだけ進化が著しいドライバーをどのようにスイングすれば思うようにボールを飛ばせか知りたくはないですか?
ドライバースイング10のポイント
スイングアーク
スイングアークとは、ドライバーをスイングした時の円弧の大きさのことで、これが大きいほど遠心力が働き、ゴルフボールに伝わるパワーが増大して遠くへ飛ばすことが出来ます。
自分のスイングアークを作るためにはまず、背骨を前後左右にブラさないように軸にして、肩を回す身体の回旋運動を意識します。
そして手ではなく腕の付け根からテークバックを始動し、つられて肩を回します。
スイングスピード
腕の付け根を支点にしてスイングが始動出来るようになったら、背骨を軸にしてなるべく下半身は動かさずに肩の旋回だけでドライバーをテークバックします。
腰がつられて捻られるギリギリまでドライバーを上げたところがトップオブスイングです。
この、下半身と上半身の捻れを戻すことがスイングのパワーの源になるのです。
捻れ戻りのスピードが早ければスイングスピードが上がりますし、遅ければスイングスピードもゆっくりになります。
スイングの入口と出口
ドライバーを打つとき、ほとんどの場合ティアップして、地面からボールが浮いた状態でボールを打ちますので、ボールの横面を叩く形になります。
適度なバックスピンと打ち出し角度でボールを打つにはこのボールの横面を打つことが重要になります。
そのためにはドライバーのヘッドが緩やかな入射角で入るようにスイングしなければなりません。
そして、インパクトのあとも入射角と同じ角度でフィニッシュに向うようにスイングしてゆきます。
ボールの前後でスイングの入口と出口の角度をそろえる事が方向性を良くするには重要なのです。
スイングの途中にボールがある
素振りはすごく良いのに、いざボールを打つとなると途端にボールに当てたくなってスイングが変ってしまう人が多いです。
当然スイングも変ってしまいますので真っ直ぐ飛ばなくなります。
ですので、ドライバーのシャフトの中ほどに、シャフトとは色違いのビニールテープなどの目印をひと巻き貼り、その目印を振るイメージでスイングします。
ボールに意識を行かせ過ぎないようにスイングする事が重要です。
スイングプレーン
真っ直ぐ遠くへ飛ばすには、スイングプレーンを意識することが重要です。
テークバックからインパクト、フィニッシュンに至る、正面から写真に写った自分の身体をアナログ時計に見立ててイメージすると、テークバック側の10時からインパクトの6時を通ってフィニッシュに至る2時の間を綺麗な円形にシャフトが動くスイングをすることが、真っ直ぐ飛ばすには必要です。
これを身につけるためにはまず、7時と4時の間を綺麗な円弧でヘッドが動くようにスイングします。
そこから徐々に振り幅を大きくしてゆき綺麗な円弧を描くようにスイングします。
このときにはボールを意識しない事が重要です。
シャフトとスイングの関係
シャフトの硬さ(フレックス)には柔らかい順にL、A、R、SR、S、SXなどがあり、初心者は軟らかいシャフト、とよく言われますが各メーカーによっても硬さの基準がまちまちですので、初心者でも力のあり、スイングスピードが速い人が軟らかいシャフトを使ったり、上級者でも力のない人が硬いシャフトでスイングすると左右にボールが曲がります。
初心者か否かに関わらず、必ず試打してみることをお勧めします。
スイングとキックポイント
ドライバーのシャフトの特性を決めるのに、硬さと同時にシャフトのどこがしなるかを表すキックポイントがあります。
大きくはグリップ側がしなる手元調子、シャフトの中ほどがしなる中調子、シャフトの先端がしなる先調子という3通りに分かれます。
良いスイングをしているのにボールが真っ直ぐ飛ばない人は、一度自分のドライバーのシャフトを調べてみてはいかがでしょうか。
ドライバーの総重量を調べる
ドライバーは、ヘッド、シャフト、グリップの3つのパーツで構成される、シンプルな道具です。
この3つのパーツを組み立てて重さを量ったものが総重量です。
概して重たいほどスイングもゆっくりになりますので、打ち急ぐ傾向がある人には総重量重めのドライバー、ゆったりとしたテンポで打つ人には総重量軽めのドライバーが合っているといえます。
どうも振り切れない、スイングが安定しない、という場合にはこの総重量も調べてみてください。
スイングバランス
ドライバーの総重量とよく混同されるものに「スイングバランス」があります。
総重量は文字通りドライバーのトータルの重さであり、スイングバランスとは「スイングしたときの重さ」の感じ方になります。
重心が先にあるほどスイングした時に重たく感じられ、手元にあるほど軽く感じられます。
スイングに影響するのはスイングバランスであるという事も理解しておいてください。
ドライバーはお見合い
ドライバーを選ぶ際には、ゴルフ雑誌などメディアの評価よりもまず、自分が構えてしっくりくるヘッドの形を選びましょう。
その次にシャフトのキックポイント、スイングバランス、そしてフレックスの順に選んでゆくと自分のスイングに合ったドライバーと出会える確率が高くなります。
そして、購入する時には自分のスイングのリズムにしっかりとヘッドが付いてきてくれるか、気持ちよくフィニッシュまで振り切れるか、の2点に絞って試打しましょう。
いかがだったでしょうか?
ゴルフの楽しみはやはりドライバーを気持ちよくスイングして、はるか彼方のフェアウェーを捉えた時の気持ちよさに始まると思います。
気持ちよく1日を過ごすためにも自分のスイングに合ったドライバーを使うことが重要なのがお判り頂けたと思います。
それでもたくさんの種類のドライバーが売られている中で、自分に合ったドライバーを探すのは大変です。
ですので、流行や情報に惑わされずにこの10のポイントを実践して1日も早く自分に合った、相棒と呼べるドライバーを見つけて気持ちよくスイングして下さい。