なぜピンパターを購入したのですか?と聞かれて、答えにつまる人もいるでしょう。
もしかすると、ピンパターは自分には合わないと思い込んで、手放そうとしている人もいるかもしれません。
型落ちのものやインターネットを利用して安価で購入しやすくなりましたが、次々と買い替えるのも、お財布には痛手です。
新しいパターも使いこなせなければ、また無駄になるのです。
本当にピンパターはあなたに合っていなかったのでしょうか?
ゴルフにおいて、パターはスコアを決める大事なショットです。
あと少しという距離を外した、なぜか思った方向にボールが転がらない。
自分に合ったパターはピンパターではないのだろうかと思う人もいるでしょう。
しかし、次々と発売される機能性のいいものや、違うタイプのパターに替えれば、ピンパターを使っていた時より劇的にスコアは良くなるでしょうか。
多少なりともスコアに変化があるかもしれませんが、一過性のもので、やはりスコアはピンパターを使っていた時と同じくらいのスコアにとどまるでしょう。
ただピンパターを他のタイプのパターと替えても根本的な解決にはならないからです。
スコアを決める大事なパッティングを上達させるには、クラブを替えるだけでは足りません。
悪いのはピンパターのせいだけではないのです。
では、ピンパターでパッティングを上達させるには一体どうすればいいのでしょうか?
ピンパターの特徴5つのポイント
スイートスポットが広い
ピンパターは初心者向けの扱いやすいパターに分類されます。
その理由の1つがスイートスポットが広いことです。
打球面の裏側の部分を削り取り、パターの先端と根元に重量を分散させることで、ピンパターはスイートスポットが広くなるよう設計されています。
ただし、この広いスイートスポットも地面と平行に構えなければ意味がありません。
自分に合っていない長さのシャフトでは地面と平行に構えることはできないので、せっかくの広いスイートスポットを無駄にしないよう、自分のサイズに合った長さのシャフトにすることが大切です。
円軌道でストローク
スイートスポットが広いのは、大型のヘッドを使ったタイプのパターも同じです。
しかし、このタイプはヘッドが大きくなっていることで、クラブの操作性が低くなります。
ピンパターはシャフトの線上から、フェースの芯までの距離(重心距離)が適度にあり、それによってフェース面の開閉がしやすくなるように設計されています。
このため、ピンパターでのストロークは、直線的なパッテイングより、イン・トゥ・インでのパッテイングが適切です。
ストロークに意識をおくよりも、パターヘッドの開閉を意識しながら打つのがポイントです。
少し離れて打つ
ボールを打とうと構える時、ボールはどこにありますか?ピンパターのストロークはイン・トゥ・インですが、いざやってみるとなると難しいものです。
あまりに過度なイン・トゥ・インを意識しても、ボールを引っかけてしまい、思った方向にボールは転がらないでしょう。
ボールは目の真下に置くよりも、すこし外側になるように構えることで自然なイン・トゥ・インでのストロークが出来ます。
この時、身体はボールより少し離れたところになりますが、あまり離れすぎても正しいイン・トゥ・インにはなりませんので、注意してください。
フェースバランスのピンパター
ピンパターはイン・トゥ・インのストロークが適切ですが、なかにはそれに入らないピンパターがあります。
それがフェースバランスのピンパターです。
イン・トゥ・インのストロークが適切なクラブは重心距離が適度になるように設計されていますが、フェースバランスのクラブは重心距離がありません。
この為、このフェースバランスのピンパターでは、イン・トゥ・インのストロークよりマレットタイプのパターと同じく、まっすぐ引いてまっすぐ打つというストロークが合っているのです。
フェースバランスになっているクラブは机の上など置いたとき、フェース面が上を向くので、確かめてみてください。
イメージする
このピンパターで、このパッテイングは難しい。
そんなことを考えながらパッテイングをしていませんか?正確なパッテイングにはピンパターに合ったフォームやストロークの流れなど、普段の練習で培わなければならない要素があります。
練習の成果の無さが、頭をよぎるかもしれません。
しかし、パッテイングの時には、良いイメージを持つということが大切です。
もちろん、慎重なパッテイングは必要です。
しかし臆病になってはいけません。
パッテイングをするまえに1度深呼吸をしてから、自分のボールがカップインの音を鳴らす場面を想像してパッテイングにのぞみましょう。
いかがだったでしょうか?
1度手にしたピンパターを自分には合わないからと手放す前に、もう1度自分を振り返ってみてください。
忘れてはいけないのは、クラブ自体にも好みがあるということです。
ピンパターに合わないスタイルでいくらパッテイングをしてもスコアは変わらないどころか、悪くなってしまうこともあるのです。
ピンパターの好む打ち方をよく知りそれを身につけることで、そのパターはエースパターにもなれるのです。